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Excelで点検の次回期限を自動計算する方法|EDATE・TODAY・条件付き書式

公開 2025-09-20更新 2026-08-02 執筆 点検板 編集部

点検・車検・保険・資格の更新|「前回から◯ヶ月後」という期限は、手で計算して手で書き込むと必ずズレます。実施日を更新したのに次回期限を直し忘れる、という事故が起きるためです。

Excelなら関数2つで解決します。この記事では EDATETODAY を使った次回期限・残日数の自動計算、条件付き書式での色分け、月末の日付ずれへの対処までを、コピーして使える形で解説します。

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この記事の内容(7項目)

完成イメージ|手で入れるのは1列だけ

目指す形はシンプルです。手で入力するのは「前回実施日」だけで、あとは自動で出ます。

列の構成(周期6ヶ月の例)
C列:周期(月)6
最初に一度だけ
D列:前回実施日2026/4/12
実施のたびに更新
E列:次回期限=EDATE(D2,C2)
→ 2026/10/12
F列:残日数=E2-TODAY()
→ 71
G列:状態IF で判定
→ 「—」
実施日を書き換えれば、E・F・G は開くたびに自動で更新される

手順①|EDATE で次回期限を出す

EDATE は「指定した日付の◯ヶ月後」を返す関数です。

=EDATE(開始日, 月数)

E2セルに次の式を入れます。

=EDATE(D2, C2)

D2が前回実施日、C2が周期(月数)です。周期を数値の列にしておくのがポイントで、「6ヶ月」のような文字列にすると計算できません。6・12・24・36 のように数字だけを入れます

結果が数字(45000のような値)で表示されたら

セルの表示形式が「標準」になっています。セルを選択して「ホーム」→表示形式から「短い日付形式」を選んでください。EDATE はシリアル値を返すため、日付書式にしないと数値のまま表示されます。

前回実施日が空欄のときにエラーを出さない

まだ一度も実施していない行があると、EDATE が意図しない日付を返します。IF で空欄を判定しておきます。

=IF(D2="", "", EDATE(D2, C2))

手順②|TODAY で残日数を出す

残日数は引き算だけです。F2に次の式を入れます。

=IF(E2="", "", E2-TODAY())

TODAY() はファイルを開くたびに今日の日付になるので、残日数は常に最新になります。手で更新する必要はありません。

マイナスの値は期限超過を意味します。「-15」なら15日超過している状態です。

「何日超過」と日本語で表示したい場合

G列に状態を出す式を入れると、一目で分かる表になります。

=IF(F2="", "", IF(F2<0, "期限超過", IF(F2<=30, "要手配", IF(F2<=60, "接近", "—"))))

これで「期限超過/要手配/接近/—」の4段階が自動で判定されます。数字を読む必要がなくなるので、点検に詳しくない人が見ても手配の要否が分かります。

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手順③|条件付き書式で30日を切ったら赤くする

最後に、目で拾えるようにします。

  1. 残日数の列(F列)を選択する
  2. 「ホーム」→「条件付き書式」→「セルの強調表示ルール」→「指定の値より小さい」
  3. 値に 30 を入れ、書式で「濃い赤の文字、明るい赤の背景」を選ぶ

これで、開いた瞬間に赤い行だけを見ればよい状態になります。期限管理表を続けられるかどうかは、この一手間があるかで決まります。全行を毎回読む運用は続きません。

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次回期限・残日数・状態の自動計算と、30日を切ったら赤くなる条件付き書式まで設定済みのテンプレートです。点検・車検・保険・資格の更新など、期限のあるものは何でも管理できます。

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月末の日付ずれ|EDATE を使う理由

「1月31日の1ヶ月後」は何日でしょうか。2月31日は存在しません。

EDATE はこれを自動で 2月28日(うるう年なら29日)に丸めます。DATE関数で =DATE(YEAR(D2), MONTH(D2)+1, DAY(D2)) のように自作すると、2月31日=3月3日という誤った日付になります。月末に実施した点検で1ヶ月ずれるのは実務上まずいので、必ず EDATE を使ってください。

前回実施日周期EDATE の結果DATE で自作した場合
2026/1/311ヶ月2026/2/28(正しい)2026/3/3(ずれる)
2026/8/316ヶ月2027/2/28(正しい)2027/3/3(ずれる)
2026/5/311ヶ月2026/6/30(正しい)2026/7/1(ずれる)

よくある失敗と対処

  • 周期の列に「6ヶ月」と書いてしまう|文字列は計算できません。数値の 6 だけを入れ、列見出しを「周期(月)」にします。
  • 次回期限を手で上書きしてしまう|式が消え、以降その行だけ自動更新されなくなります。前倒し実施などで調整したい場合は、前回実施日のほうを実際の日付に直してください。
  • 行を追加したら式が入っていない|表を「テーブル」(挿入→テーブル)にしておくと、行を足したときに式が自動でコピーされます。
  • 他の人が数式を壊す|「校閲」→「シートの保護」で、入力する列以外をロックできます。
  • 残日数が更新されない|手動計算モードになっている可能性があります。「数式」→「計算方法の設定」を自動に戻してください。

期限管理そのものの設計(点検と報告の周期のズレ、担当交代時の引き継ぎ)については、法定点検の期限管理の記事で解説しています。車両の期限をまとめたい場合は車検・保険 期限管理表が、この記事の仕組みをそのまま実装した例です。

よくある質問

Q. EDATE が使えないバージョンはありますか?
Excel 2007以降であれば標準で使えます。古いバージョンで「#NAME?」が出る場合は、分析ツールアドインを有効にしてください。Googleスプレッドシート・LibreOffice Calcでも同じ関数名で動作します。
Q. 「◯日ごと」の周期はどう計算しますか?
日数の周期なら単純な足し算です。=D2+90 のように書きます。EDATE は月単位の周期用です。
Q. 祝日や休業日を避けて期限を出せますか?
WORKDAY関数で営業日を考慮した日付を出せますが、法定点検の期限は暦日で数えるのが原則です。期限そのものは EDATE で出し、実際の作業予定日を別列で調整するのが実務的です。
Q. 期限が近づいたらメールで通知できますか?
Excel単体では通知できません。Power AutomateやGoogle Apps Scriptで自動化する方法もありますが、設定の手間を考えると、通知が必要な段階ではクラウド型のツールに移すほうが現実的です。
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本記事は一般的な情報の整理であり、法令への適合を保証するものではありません。個別の義務内容は所管行政庁または専門家にご確認ください。記事の内容は2026-08-02時点の情報です。