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日常点検15項目|社用車で毎日どこを見るか、区分ごとに解説

公開 2026-08-11 執筆 点検板 編集部

日常点検は道路運送車両法47条の2に基づく使用者の義務です。自家用乗用車は15項目、実施時期は「走行距離や運行時の状態等から判断した適切な時期」とされています。

とはいえ「どこをどう見るのか」が分からなければ実施できません。この記事では15項目を3区分に分けて、それぞれの見方と判断基準を解説します。

社用車日常点検表(Excel・無料)道路運送車両法の日常点検15項目に沿って、1ヶ月ぶんを記録できるようにした様式。
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この記事の内容(6項目)

15項目は3つの区分に分かれる

日常点検15項目の構成
エンジンルーム|5項目ボンネットを開けて
液量を中心に確認
クルマのまわり|4項目一周してタイヤと
ランプ類を確認
運転席|6項目乗り込んで
操作系を確認
「開ける→回る→乗る」の順に固定すると、毎日3分で終わる
15項目自家用乗用車
3分慣れたときの
所要時間
1日1回事業用自動車は
運行前が義務
適切な時期自家用乗用車の
実施時期

エンジンルーム|5項目

項目見方異常のサイン
ウインド・ウォッシャ液の量タンクの液面を見る空だと視界確保ができない。冬季は凍結にも注意
ブレーキ液の量MAX〜MINの間にあるか減っている=漏れかパッド摩耗。補充より原因究明
バッテリ液の量UPPER〜LOWERの間減りが早い=過充電の疑い(密閉型は確認不要)
冷却水の量リザーバタンクの液面減る=漏れ。オーバーヒートに直結
エンジン・オイルの量レベルゲージで確認減りが早い=内部の摩耗。焼き付きの前兆

ブレーキ液の減少は2つの意味があります。漏れているか、ブレーキパッドが摩耗してキャリパーのピストンが出た分だけ液面が下がったか。補充して終わりにせず、原因を確認してください。パッド摩耗なら12ヶ月点検で交換が必要になります。

クルマのまわり|4項目

項目見方判断基準
タイヤの空気圧外観のたわみ、または空気圧計指定空気圧(運転席ドア付近のラベル)
タイヤの亀裂・損傷、異常な摩耗側面と接地面を目視ひび割れ、釘の刺さり、片減り
タイヤの溝の深さスリップサインを見る1.6mmでスリップサインが露出=使用不可
ランプ類の点灯・点滅、レンズの汚れ・損傷点灯させて一周球切れ、レンズの割れ・曇り

タイヤの片減りは、アライメントのずれや空気圧不足のサインです。「外側だけ減っている」「内側だけ減っている」に気づいたら、整備工場で点検してもらってください。放置すると新品タイヤも同じように減ります。

ランプ類は1人だと確認しづらいのが難点です。壁やシャッターに向けて停め、反射で確認する方法が現場では使われています。

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運転席まわり|6項目

項目見方
ブレーキ・ペダルの踏みしろ、ブレーキの効き踏み込んだときの深さと、床までの余裕。走り出して最初の制動で効きを確認
パーキング・ブレーキ・レバーの引きしろ引いたときの段数(またはペダルの踏み代)が適正か
ウインド・ウォッシャの噴射状態噴射位置が窓の適切な位置に当たるか
ワイパの拭き取りの状態スジが残らないか。ゴムの劣化
エンジンのかかり具合、異音始動時のセルの回り方、異音の有無
エンジンの低速・加速の状態アイドリングの安定、加速のもたつき

ブレーキペダルが以前より深く入るようになったら要注意です。パッドの摩耗、液漏れ、エア噛みのいずれかが起きています。走行前に気づける最も重要な項目です。

社用車 日常点検表(Excel・無料)

15項目を3区分(エンジンルーム/まわり/運転席)に分けて、1ヶ月分を1枚で記録できます。異常時の処置と報告先を書く欄つき。

社用車 日常点検表を見る

自家用と事業用で実施時期が違う

自家用乗用車(白ナンバー)

走行距離や運行時の状態等から判断した適切な時期に実施。毎日でなくてもよい。

事業用自動車(緑ナンバー)等

1日1回、運行前に実施が義務。車両総重量8トン以上の貨物車なども同じ。

社用車(白ナンバー)は法律上「適切な時期」でよいのですが、実務では週1回または毎日のルール化をおすすめします。理由は2つあります。

  • 事故時の説明|業務中の事故で整備不良が絡むと、会社の管理体制が問われます
  • 異常の早期発見|タイヤの空気圧やブレーキの効きは、日々の変化として現れます

点検義務の全体像(12ヶ月点検・車検・アルコールチェック)は車両点検の義務の記事に、期限の管理方法は車検・保険期限管理表にまとめています。

よくある質問

Q. 日常点検の記録に保存義務はありますか?
日常点検の記録そのものに法定の保存義務はありません(事業用自動車の点呼記録等は別途1年保存)。ただし事故時の説明資料として、1年程度の保管をおすすめします。
Q. 毎日15項目すべてを見る必要がありますか?
自家用乗用車は「適切な時期」の実施でよいため、毎日全項目は必須ではありません。実務では「毎日:タイヤ・ランプ・ブレーキの効き」「週1回:全15項目」と分ける運用が多く見られます。
Q. 液量の点検は誰でもできますか?
ボンネットを開けて目視で確認するだけなので、資格は不要です。ただし走行直後は高温で危険なため、エンジンが冷えてから行ってください。
Q. 異常を見つけたらどうすればよいですか?
走行を中止し、管理者に報告してください。ブレーキ・タイヤの異常は特に危険です。記録表の「異常・処置」欄に、誰に報告して何をしたかを書き残してください。
社用車日常点検表(Excel・無料)道路運送車両法の日常点検15項目に沿って、1ヶ月ぶんを記録できるようにした様式。
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この記事で紹介した無料テンプレート

本記事は一般的な情報の整理であり、法令への適合を保証するものではありません。個別の義務内容は所管行政庁または専門家にご確認ください。記事の内容は2026-08-11時点の情報です。