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開店前・閉店チェックリストの作り方|店舗運営の抜けをなくす

公開 2026-08-11更新 2026-08-17 執筆 点検板 編集部

開店前と閉店時のチェックリストは、目的がまったく違います。開店前は「売れる状態を作る」ため、閉店時は「事故と損失を防ぐ」ため。同じ様式を使い回すと、どちらも中途半端になります。

この記事では2つの違いを踏まえた項目設計と、アルバイトが交代で回しても機能する様式の作り方をまとめます。

店舗開店前チェックリスト(Excel・無料)開店前に確認する店内・設備・衛生・レジまわりの項目を1枚にまとめたチェックリスト。
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この記事の内容(5項目)

目的が違う|だから項目も違う

開店前チェック

目的は「売れる状態を作る」
照明・空調・商品・鮮度・釣銭・身だしなみ。
抜けると機会損失になる。

閉店チェック

目的は「事故と損失を防ぐ」
火元・ガス・電源・金銭・施錠。
抜けると火災・盗難になる。
機会損失開店前の抜けが
もたらすもの
火災・盗難閉店時の抜けが
もたらすもの
5〜8分それぞれの
所要時間の目安
2重確認火元と施錠は
担当者+責任者

リスクの大きさが違うため、閉店チェックのほうを厳格にします。開店前に照明をつけ忘れても気づいて直せますが、ガスの元栓を閉め忘れたら取り返しがつきません。

開店前チェック|5領域

①店内・設備

  • 照明・看板が点灯するか(切れている電球は開店前に気づく
  • 空調が設定どおり稼働しているか
  • BGM・音響が正常か
  • 床・テーブル・什器が清掃されているか

②衛生・商品

  • 冷蔵庫・冷凍庫の温度が基準内か(夜間に停電・故障がなかったか)
  • 商品の鮮度・消費期限を確認したか
  • 陳列・値札が正しいか

③レジ・金銭

  • レジの釣銭を確認したか
  • レジ・決済端末が正常に動作するか(キャッシュレス端末の通信確認

④安全

  • 消火器・避難経路に障害物がないか
  • 出入口・非常口が開閉できるか

⑤人

  • 従業員の身だしなみを確認したか
  • 当日の連絡事項を共有したか

②の冷蔵庫の温度確認は開店前チェックの中で最も重要です。夜間に故障していた場合、ここで気づかないと食材をそのまま提供してしまいます(温度管理表の記事)。

店舗開店前チェックリスト(Excel・無料)開店前に確認する店内・設備・衛生・レジまわりの項目を1枚にまとめたチェックリスト。
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閉店チェック|火元と施錠は二重確認

閉店作業の順序
① 火元・ガス厨房機器の電源
ガス元栓・喫煙所
② 電気・設備照明・空調
冷蔵設備は稼働のまま確認
③ 金銭レジ締め
売上金の保管
④ 清掃・ゴミ床・厨房
生ものの処理
⑤ 施錠窓・裏口・正面
防犯装置
②で「冷蔵設備は切らない」ことの確認が要。一括で電源を落として食材が全滅する事故が起きる

火元(①)と施錠(⑤)は二重確認にしてください。担当者がチェックし、責任者がもう一度見る。この2つは事故の規模が桁違いなので、手間をかける価値があります。

よくある事故と対策

事故原因対策
翌朝、食材が全滅ブレーカーを一括で落とした「冷蔵設備は稼働のまま」を項目に明記
冷凍庫の扉が半開き閉めたつもりで閉まっていない閉店時に扉を実際に引いて確認
翌朝、店が開けられない鍵の持ち帰り忘れ鍵の所在を記録欄に書く
火災報知器の誤作動厨房の熱がこもった換気扇を一定時間回してから停止

開店前・閉店チェックリスト(Excel・無料)

開店前用と閉店用、それぞれ1ヶ月分を1枚で記録できます。担当者と責任者の確認欄を分けた設計で、二重確認が回ります。

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アルバイトが交代で回しても機能する様式

店舗のチェックリストは、経験の浅い人が使う前提で作る必要があります。ベテランなら見なくてもできることを、初日の人でもできるようにするのが目的です。

  • 項目を具体的に書く|「厨房確認」ではなく「フライヤーの電源を切ったか」
  • 順番を作業動線に合わせる|店内を移動する順に項目を並べる。行ったり来たりさせない
  • 写真を添える|「ガスの元栓はここ」を写真で示す。口頭の引き継ぎは必ず抜けます
  • 項目を増やしすぎない|10〜15項目まで。多いと形骸化します

特に写真が効きます。ブレーカーの位置、ガス元栓の場所、消火器の位置——これらを1枚のシートにまとめて貼っておくと、新人教育の時間が大幅に減ります。

チェックの意味を伝える

「なぜこの項目があるか」を1行で添えると、形骸化しにくくなります。「ガス元栓:火災を防ぐため」「冷蔵温度:食中毒を防ぐため」。理由が分かっている項目は飛ばされません。

多店舗展開している場合は、本部で統一様式を作り、店舗ごとに固有の項目(設備の位置など)を追記する運用が現実的です。

よくある質問

Q. チェックリストの記録は残すべきですか?
法定の義務はありませんが、1ヶ月分を1枚にして保管することをおすすめします。食中毒や火災が起きた際に、日常管理の状況を示す資料になります。
Q. 項目が多すぎて時間がかかります
「抜けたときの被害の大きさ」で優先順位を付け、大きいものだけを残してください。開店前・閉店それぞれ10〜15項目が目安です。
Q. 複数人で作業する場合の記録は?
担当者名を記入する欄を作り、誰がどこまでやったかを明確にします。火元と施錠は責任者の確認欄を別に設けてください。
Q. 閉店後に外から確認できることはありますか?
看板の消灯、店内照明の状態、施錠は外からも確認できます。帰る前に一度外から店を見る習慣をつけると、消し忘れに気づけます。
店舗開店前チェックリスト(Excel・無料)開店前に確認する店内・設備・衛生・レジまわりの項目を1枚にまとめたチェックリスト。
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本記事は一般的な情報の整理であり、法令への適合を保証するものではありません。個別の義務内容は所管行政庁または専門家にご確認ください。記事の内容は2026-08-17時点の情報です。